咀嚼系咬合検査
咬合系の筋肉触診検査
T.M.J.検査 [T.M.J.検査]
[咬合の分類]
咬合器による咬合分析 [咬合分析] (1)(2)
[アンテリアガイダンス]

<咬合の分類>
◎咬合の分類について
 中心位は健康な顆頭‐円板集合体の正しく配列した下顎顆頭が関節窩の最上方に位置された、しかし、TMJが構造的に変形、円板と顆頭が多少のずれがあっても挙上筋の圧力を違和感なく受け入れている場合があります。この場合、加圧テストを行っても圧痛はありません。この様なTMJを、Adapted Centric Posture(A.C.P.)と定義されます。

そして、最大嵌合と中心位との関係を検査し、かつ、TMJ加圧テストを行い、咬合の分類を行います。
・タイプ T
 最大嵌合位と中心位とが調和しているケース。
・タイプ TA
 最大嵌合位とA.C.P.とが調和しているケース。
   (以上2つのタイプは咬合治療の最終目標)
・タイプ U
 顆頭が最大嵌合位の方向に咬合干渉があり、中心位から変位しているケース。
・タイプ UA
 顆頭が最大嵌合位の方向に咬合干渉があり、A.C.P.から変位しているケース。
   (これらは神経筋肉機構を遮断した後中心位に誘導しうるケースです)
・タイプ V
 中心位やA.C.P.が証明できないケース(加圧テスト+)。筋肉をリラックスさせた後、中心位およびA.C.P.に誘導できるケース。
・タイプ W
 TMJに進行性の疾患を有し、TMJの変形が進んでいるケース。咬合との関係を作ることはできない。
 以上の分類は、咬合治療の治療計画を立てるに当たって重要な指針になります。

<TMJ X−Ray>
 TMJのレントゲンは所見を入力します。

・関節窩異常
・関節顆頭異常
・円板前方変位
・円板後方変位
・その他
 

<TMD分類(Piper)>



 

◎パイパーの分類(Piper Classification)

T 健全なTMJ(構造的正常)
Stage T 付着部非弛緩型(正常)
 ・ 顆頭・円板集合体が正しく配列。
 ・ 顆頭から圧力(挙上筋)が耐圧部にかかる。
 ・ 後方靭帯は円板から前方に偏位しないように顆頭をつなぎとめている。
 ・ 円板後部組織(神経血管豊富)も安静。
 ・ 外側翼突筋の上腹が円板をつなぎとめている。
 
 
U 関節円板無転位付着部弛緩型
Stage U 関節円板無転位付着部弛緩型
  ・ 外側翼突筋が過剰収縮(下顎変位)して円板を持続牽引。
 ・ 後方靭帯は健全。
 ・ 外側極の後方靭帯が弛緩(内側正常)。
 ・ 間欠性クリック始まる。
 
Va 関節円板内方変位
Stage Va
 ・ 外側翼突筋が過剰収縮(下顎変位)して円板を持続牽引。
 ・ 後方靭帯が弛緩(伸びる)。
 ・ 円板変位 円板後方部圧迫。
 ・ 円板後肥厚帯が平坦。
 
Vb 関節円板中心部部分前方変位
Stage Vb 外側極の慢性相反性クリック
  ・ 外側翼突筋上腹の筋線維が伸びる。
 ・ 後方靭帯が進行性に伸展、ちぎれる。
 ・ 咬合圧は円板半分にかかる。
 

 
Wa 関節円板外極部前方転位
Stage Wa 外側極の円板前方偏位
  ・ ドプラー回転無音滑走的クリック。
 ・ 外側翼突筋上腹が持続的に牽引する。
 ・ 顆頭・円板集合体は斜面に引きおろされる。
 ・ 挙上筋が顆頭を押し上げる(咬合干渉)。
 ・ 円板後方靭帯および内側極、外側極の靭帯を引き伸ばす。
 ・ 挙上筋が顆頭を引き上げることに対抗して円板を前方に持続牽引し、前に引きおろす。
 ・ 円板、円板後方組織、後方靭帯の進行性変型が起こる。
 
Wb 関節円板完全前方転位
Stage Wb 関節円板完全前方転位
  ・ 円板がさらに前方偏位。
 ・ 円板後方肥厚部が変型。
 ・ 後方靭帯が伸展。
 ・ 外側翼突筋上腹の長期牽引(外側極が慢性クローズドロック、内側極慢性相反性クリック)。
 ・ 円板は顆頭前方で完全にロック。
 ・ 後方靭帯がさらに伸展。
 ・ 挙上筋により、顆頭から円板後方に圧力(クローズドロック)。
 ・ 後方組織(神経、血管豊富)を圧迫、疼痛。
 ・ 円板は顆頭の前にたたまれる(長期にわたって円板後方に圧力がかかった印)。
 
Xa 関節円板穿孔
Stage Xa 
 ・ 関節崩壊の最終段階。
 ・ 顆頭はすり減り、関節窩も平坦。
 ・ 円板が完全偏位、円板後部に鎮座。
 ・ 円板の穿孔。
 ・ 骨と骨の接触
 
Xb 関節円板線維性癒着
Stage Xb
 ・ 骨変性関節炎。
 ・ 関節円板の癒着。

 


 

セクション3 咬合器による咬合分析1

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