咀嚼系咬合検査
咬合系の筋肉触診検査
T.M.J.検査 [T.M.J.検査]
[咬合の分類]
咬合器による咬合分析 [咬合分析] (1)(2)
[アンテリアガイダンス]

 ・咀嚼系咬合検査
 ・筋肉触診
 ・咬合分析


 

咬合分析
<咬合異常(異常咬合接触)>

・ 中心位における早期接触
  下顎を中心位に両手法で誘導し、その時最初に接触した歯から前方に滑走して最大嵌合位に入って行きます。歯牙は早期接触の歯に過剰の圧力がかかりますが、この力が破壊的にならないように歯に順応する様に下顎を前方にずらすべく外側翼突筋が働く事となります。
  この筋肉は顎頭と間接円板に付着しており、歯牙を咬み合わせようとすると片方あるいは両方の顎頭が顎を前下方への位置に押しやる結果になります。そうする事によって歯根のある筋神経機構により神経終末に組み込まれたEngram(潜在記憶)による閉口パターンとなります。
  外側翼突筋が最大合位に位置する為に挙上筋が収縮する度に、下顎は変位した位置に常に置かれ、その結果外側翼突筋は常に抵抗する刺激を受ける結果となります。中心位と最大嵌合位の不一致の為に外側翼突筋は長く収縮を強いられ、これが挙上筋を疲労させる結果になります。筋肉が痙攣を起こし、また長期間の収縮は筋肉繊維の中に乳酸の産出を促します。この結果貧血状態が局所におこり、痙攣し痛みを生む事になります。生じた痛みは関節の痛みではなく、長期間収縮を強いられた筋肉からくるものです。
 また、乳酸の蓄積は知覚神経の繊維を刺激し、これが自発痛のレベルにおける痛みの反応を活発にさせる事につながるわけです。外側翼突筋が収縮した位置に維持させている限り、生じる疲労はますます痛みを増加させる結果になります。中心位の早期接触がありますと、最大嵌合位でのVertical Dimensionと中心位接触でのV.Dは異なり、中心位接触時のV.Dは長くなります。又、中心に接触から最大嵌合位に入る時前方にスライドしますが、その長さ及び左か右への方向を検査し、その中心位接触の部位及びスライドの量を診断する必要があります。

中心位と最大嵌合位とが調和
(外側翼突筋はリラックス)
中心位における早期接触
下顎が中心位から前方へ
スライドして最大嵌合位へ
(外側翼突筋収縮)

 

 

・ 非作業側接触
最大嵌合位で咬み、それから顎を右側へずらした場合(作業側)、右側の歯の上下は接触し、一方の左側の歯は接触してはいけません。
 しかし、非作業側に接触があると作業側の歯は顎がその方向に移動する時接触する事は出来ません。このことは上顎臼歯の舌側顎頭が非作業側で下顎の頬側咬頭に乗りかかった状態になります。このことにより下顎が移動した方と反対側で痛みと関節音、筋肉スパズム等が引き起こす事になります。

最大嵌合位 側方運動時
反対側は接触なし
作業側は接触あり
側方運動時反対側に接触あり
作業側接触なし

 

・ 作業側接触
最大嵌合位から下顎を真直ぐに片方にスライドさせると犬歯と犬歯の典型的なガイドがあります。これが正常です。
 しかし、後方の臼歯に接触があり、犬歯に接触がない場合があります。この形の咬合異常を持つ場合は、関節音があります。
 もちろん側方運動は作業側のガイドが犬歯と中切歯、側切歯を包むアンテリオ.グループ.ファンクションあるいは小臼歯部を含むグループファンクションもあります。いずれの場合も犬歯を包む事が重要です。

最大嵌合位 側方運動時前歯がガイド 最大嵌合位より側方運動時臼歯がガイド

 

・ 前方運動時の接触
最大嵌合位から下顎前方に下顎の切端が上顎の舌面に沿わせて前方に動かした時、臼歯の接触はありません。しかし前歯の接触がなく、臼歯のみ接触がある時は咬合異常の徴候と言えます。

最大嵌合位  

 

・ クロス オーバー
最大嵌合位から側方に最大限動かした時の接触です。上顎中切歯の切端と下顎中切歯の切端が接触して他の歯牙が接触のない事が正常な咬合接触です。この状態は睡眠中になり、その時顎頭は機能的範囲を大きく超えています。この状態で歯ぎしりが起こり、痛みは下顎が変位する側から離れた側で典型的に現れる。磨咬耗面はふつうクロス オーバーで接触している歯の部分で作られます。これらの咬合接触を中心位で半調節性咬合器にマウントされたStudy model上で咬合のシミュレーションを行い、リボンを用いてその異常接触部を発見し、その異常接触を模型を用いて説明します。
 その後、患者さんを診療位置に戻し、早期接触、前方運動、右側運動、左側運動を模型上での咬合接触と患者さんの口腔内での接触を比較し、確認をします。その咬合接触の異常をM.M.D.D画面上に入力し、その後患者さんにその接触について画面及び模型を見せて説明致します。

 

 

 

セクション3 咬合器による咬合分析2

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