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・・・補足
<顎下リンパ節>
 顎下リンパ節は、下顎底、顎二腹筋前腹、中間腱で作られた顎下三角中にあり、下顎底に沿って存在します。位置により、前・中・後顎下リンパ節に分かれています。
 顎下リンパ節は、口腔付近の大部分のリンパ節が合流します。
  ・ 顔面皮膚の大部分
  ・ 口唇粘膜、頬粘膜
  ・ 歯髄の大部分
  ・ 歯ぎん
  ・ 舌体
  ・ 口腔腺

<耳下唾液腺>
 耳下唾液腺は、耳介直下の皮下で、下顎枝後縁を中心に広がっています。
 耳下腺は、顎下腺・舌下腺と並び、大口腔腺であり、分泌する唾液の性状は漿液性です。耳下腺を脳神経のひとつである顔面神経が穿通しており、腺内で分枝し、神経叢を作っています。顔面神経を中心に、これより下を深部、表層を浅部と区別しています。


<頚部リンパ節>
 頚部リンパ節には、深頚リンパ節と浅頚リンパ節が存在しています。ここでは主に、深頚リンパ節を触診します。深頚リンパ節は、側頚部に沿って20数個存在しています。
<舌下唾液腺>
 舌下唾液腺は、大口腔腺のひとつで、舌下粘膜の直下に位置しています。顎舌骨筋上で、下顎体内面に接して位置する不正三角形の薄い腺です。
  大舌下腺管は、1本で大舌下腺前縁から起こり、前上走し、顎下腺管と接して舌下小丘に開きます。一方、小舌下腺は、10〜20本で、舌下ヒダに開いています。
 

<舌>
 舌は粘膜で覆われた筋肉性臓器で、口腔底から起こり、固有粘膜いっぱいに位置します。その粘膜上には様々な構造をしており、これらの各構造を理解しておくことは、デンタルドックの検査上、不可欠です。

1. 舌体、舌根
 舌のうち、上方に向かう垂直部(舌の後ろ3分の1)は咽頭に面していて、舌根と言います。それに対し、前方に向かう水平部(舌の前3分の2)は口蓋に面していて、舌体と言います。舌体と舌根の境界を分界溝と言います。分界溝の中央はくぼみがあり、これを舌盲孔と言います。舌盲孔は胎生時に舌と甲状腺の間を結んでいた甲状舌管の遺物です。

2. 舌背、舌縁
 舌を覆う粘膜は、位置や外見から、口蓋に向かう舌上面と舌下部に向かう舌下面に分類されます。舌上面のことを舌背と言い、舌背と舌下面の境を舌縁と言います。

3. 舌乳頭
 舌背面には無数の小さな突起が存在し、ざらざらしています。これを、舌乳頭と言い、以下のものに分類されます。
 @ 糸状乳頭:舌背面前面に見られ、上皮が角化しているので、白く見えます。
 A 茸状乳頭:舌背面前面に見られ、上端が膨らみ下端がくびれて茸状に見えます。角化していなく、赤っぽく見えます。
 B 葉状乳頭:下外側縁の後部で平行して前後に並んでいます。
 C 有郭乳頭:分界溝のすぐ前に、V字型に並んでいます。
 これらの舌乳頭のうち、葉状乳頭と有郭乳頭には、味らいがあり、これによって味覚の刺激を受けます。

4. 舌扁桃
 舌後面には、舌小胞というやや大きくて低いイボ状の隆起が多数並んでいます。この集まり全体を舌扁桃と言います。

5. 舌小帯
 舌下面の正中には、舌下面と舌側歯ぎんの間に緊張する一本の舌小帯があります。その両側には舌尖から舌根に向かい、舌外側縁と平行する采状ヒダがあります。
 舌には様々な病変があり、これらの検査をすることも、デンタルドックでは重要です。以下、舌病変の例を挙げます。

  1. 白板症 Leukoplakia
 白色病変の一つで、口腔粘膜上皮の増殖で肉眼的に白く見えます。舌以外にも、歯肉や頬粘膜、口腔底にも見られます。硬結がなく、剥離できないことが特徴です。
 2. 乳頭腫 papilloma
 粘膜や皮膚の表面上に乳頭状に隆起して発育した良性腫瘍です。舌の他、口蓋や歯肉などにも見られます。これは、大きく発育しない限り自覚症状に乏しい病変です。肉眼的には、表面が粗造な白色の隆起性病変です。
 3. 舌癌 Squamous cell carcinoma of Tongue
 舌に発生する悪性腫瘍で、多くは扁平上皮癌に分類されます。初めは自覚症状が乏しいですが、次第に違和感や接触痛、自発痛、出血、機能障害が起こり、周囲に硬結を触れるようになります。
 肉眼的には、
 ・ 潰瘍型
 ・ 白斑型
 ・ 乳頭腫型
 ・ 肉芽型
などに分類されます。また、扁平上皮癌は、舌の他、歯肉、頬粘膜、口腔底にも発生しうるので、それらの検査も必要となってきます。

 

セクション5 歯周病の検査(1)

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